「自然スクールそらもり」は何がしたいのか？

そもそも私は、本当は何をしたいのか？（スタッフあかり）

それは、学校や家庭、子どもを預かる施設など色んな場面で
子どもが大人の顔色を伺いながら何かをする姿を見かけるたびに、
何とかならないかな？と思っていたけど、
組織のやり方があるから、学校だから、
家庭の事情があるから、しかたない、
その方が大人の都合が良いから。
組織や大人の都合が優先されるのが当たり前の現状。
今の社会に適合して生きるために必要な事。

ある大人が居る時と居ない時で態度が変わったり、
内心怯えてるのに指示が通るから良い事になったり。
自覚のない虐待や、良かれと思ってする事がパワハラだったり。
イジメ、虐待、人身売買の情報や映画等々。
そんな場面や情報を知るたびに感じる怒りや絶望の感情や、
子どもの頃から感じ続けた違和感が
今の私の原動力になっていると思う。

その方向性が20代の頃は鬱に向き、
30代も周りに合わせて自分は我慢して無難に生きる。
それらを辞めて離婚や退職をしてから自分が変わり始め、
子育てを通して愛情を知り、
我が子から沢山の愛情を受けとる体験を通して
子ども大好きになり、そうして
全ての子ども達の幸せを望むようになった。

望みはできたが、自分は無力なので（自己肯定感は低いまま）
思うばかりで実行できるのは個人的な限られた範囲のみ。

子どもの健康や環境をよくしたいと思うようになったので
心身の健康や自然農、自然食などを勉強実践するようになり、
同じような価値観の人たちと出会うことによって
40代からは少しずつ自分を表現できるようになった。

そして、自然農、自然食で出会った仲間達と
自然保育の子ども園（オルタナティブスクール）を立上げる流れに乗って
私は保育と食の担当になった。
現場はとても楽しくて、やっと本当にやりたい事を仕事にしている充実感があった。
純粋で自由な子ども達と自然の中で行動を共にしていると、
私も感化されて、自由な子どもの感覚がこの歳になって開花してきた。

でもあまりにも忙し過ぎて、我が子の子育てが二の次になってしまう本末転倒の状態になり、ある日ぎっくり腰で起き上がれなくなった。
結局、組織の在り方など色んな問題で立上げメンバーは離れてゆき（私も）、その後、園は長く続かなかった。

それから私は、
個性の強い障がい児の世界はどうなんだろうと興味を持ち、
とにかく子どもに関わる現場を知りたいから
障がい児の児童デイサービスなど複数の施設を経験した。

たまたま別ルートで、児童デイのオーナー夫妻と飲み友達になり、
その繋がりで「夢見る小学校」上映会のスタッフをした時に
今の仲間達と出会い、「自然スクールそらもり」を立ち上げる事になった。

で、そらもりで何がしたいのか？
この仲間達は多くを語らずとも意気投合して感覚で繋がれる不思議な関係性だった。
そうして自然と今の活動が始まり、活動拠点となる建物を建てる事になった。
そして、先月クラウドファンディングを立上げ今月末まで実行している。

感覚で分かりあう仲間なので、そこから言葉を絞り出してクラファンのデータ化するのにとても時間と手間がかかった。
それでも全てを表現する事はできなかった。
どれだけ言葉にしても、結局伝わる人にしか伝わらない事も経験した。

だから
最初は少しでも分かりあえる人たちと集まって、
オルタナティブスクールを真ん中においた
子どもと大人の居場所コミュニティとして場を育て、
そこを卒業した子ども達がいつでも帰って来られる故郷のような場
を作りたい
という表現をした方が伝わるかな？

そもそも昔は村全体が学校みたいなものだったのだろうな。
村全体でどの子も我が子のように育てていた。
暮らしの全てが学校のようなものだった。
そんな故郷のような場所。

そして何かあったときは、ここにくればどうにかなる場所。
人との繋がりや、心身の健康に関することや、
農作物や食べ物、自然との共生、お互いを助け合う場がここにある。

そんな、みんなで子育てができる故郷のようなコミュニティが
全国各地にでき、繋がりあい自由に行き来できて交流できる
楽しい世の中になったらいいなと妄想している。

同じような活動を前からしている人達がたくさん居るので、
私たちも地元で出来る事から少しずつ実現していきます。